逆境に負けず、自分の信念を貫き、夢を叶えた日本のビジネスパーソンたち。
何があっても決して諦めないその姿には、我々も大いに勇気づけられます。
そしてそこには、実話であることが信じられないようなドラマチックなサクセスストーリーがあるのです。
そこでこの記事では、実話を元にしたビジネス映画を、邦画作品の中から5つ紹介していきます。
- 「陽はまた昇る」
- 「不撓不屈」
- 「奇跡のリンゴ」
- 「旭山動物園物語」
- 「燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY」
実話を元にしたビジネス映画 5選 (邦画編)
「陽はまた昇る」
本作は、世界標準となったVHSビデオの開発に携わった技術者たちの奮闘を描いたヒューマンドラマです。
現代では、映画を見る方法と言えば動画配信サービスが主流となっていますが、かつてその役割はVHSビデオが担っていました。
私も、TVのロードショーをビデオに録画して後で見返したり、レンタルビデオ店で好きな映画のビデオを借りたりと、子供の頃の楽しみは常にVHSビデオと共にありました。
そのように生活を彩ってくれたVHSビデオが生まれた背景には、現場の技術者たちの並々ならぬ努力がありました。
本作を見れば、現場の人間が自分の仕事に懸命に向き合った結果として、新たな技術やサービスが生まれてきたことが分かります。
主人公の開発技師・加賀谷静雄(西田敏行)は、日本ビクター本社の開発部門に勤めていましたが、非採算部門である横浜工場ビデオ事業部に異動となり、人員整理をするように指示されます。
しかし、加賀谷は安易なリストラには反対し、部下を救うためにVHS開発というプロジェクトを立ち上げます。
加賀谷は、部下全員の名前を覚えてしっかりとコミュニケーションを取り、それぞれに役割を与え、ビデオ事業部全体を巻き込んでVHSの開発に取り組んでいきます。
やがてその情熱は部下たちにも波及し、ビデオ事業部は一丸となってVHSの製品化を目指していきます。
本作を見ていると、何よりも技術者たちの製品への強い愛情が伝わってくるのです。
「こんなモチベーションを持って仕事をしてみたい!」と思わせてくれる作品ですね。
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「不撓不屈」
昭和30年代後半、ある1人の税理士が、己の信念を貫き国税局に敢然と立ち向かった実話を映画化したものです。
税理士・飯塚毅氏は「1円の税金も多く払わせない」と、顧客企業に合法的な節税対策を指導してきましたが、国税局から脱税の疑惑を向けられることになり、税法の解釈を巡っての法廷闘争へと発展します。
そこで国税局は、「自分たちのメンツを潰されるわけにはいかない!」とばかりに、飯塚氏に不当な圧力をかけていきます。
国税局は飯塚氏の顧客企業への離反工作を行い、検察を動かして飯塚氏の事務所職員4名を逮捕するなど、権力を濫用して飯塚氏を潰しにかかります。
ここで出てくる国税局の職員が「半沢直樹」にも出てきそうな嫌味なタイプで、見ている方も本当にイライラさせられますね。
こうして顧客が離れ、飯塚氏は孤立無援へと陥っていきますが、それでもひるむことはありません。
一庶民である顧客企業の正義を守るため、権力の横暴には決して屈しないという姿勢は、サラリーマンも胸を熱くさせられます。
そしてまた、孤立した飯塚氏を支え続ける家族の姿も素晴らしいです。
家宅捜査を受け、マスコミにより悪意のある報道をされても、父親のやっていることは正しいと信じ続けます。
家族もまた、“不撓不屈”の人だったのです。
かつての日本にあった、美しい家族の絆を感じ取ることが出来ます。
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「奇跡のリンゴ」
絶対に不可能と言われた「リンゴの無農薬栽培」に挑んだリンゴ農家、木村秋則氏の実話を映画化した作品であり、世界でも類を見ない「奇跡のリンゴ」が生まれるまでの苦難の道のりをつづっています。
本作では子供時代の木村氏が描かれており、玩具や家電など何でも分解してみなければ済まない、探求心の強い子供であったことが分かってきます。
この性格は大人になっても変わらず、農薬の影響で妻の体調が悪化したことがきっかけで、木村氏は無農薬リンゴの研究を始めます。
ところが、当時のリンゴには「農薬を使って育てるもの」という常識があり、それは強力な同調圧力となっていました。
木村氏の挑戦は周囲から受け入れられず、他の農家からもバカにされ、リンゴの木には農薬をバラ撒かれ、近所の人にも無視をされるといった、村八分にも似た嫌がらせを受けていきます。
さらに、無農薬リンゴの栽培も失敗が続き、収入はゼロになって生活も困窮していきますが、それでも木村氏は持ち前の探求心を忘れることなく、自分の信念を貫いていきます。
絶対に夢を諦めず、子供がそのまま大人になったように夢中で仕事にのめり込んでいく姿勢には、我々サラリーマンも大きな感銘を受けます。
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「旭山動物園物語」
北海道の動物園といえば、誰もが「旭山動物園」を思い浮かべるのではないでしょうか。
かつての旭山動物園は、入園者数が大幅に減少し一時は廃園の危機を迎えるほどでしたが、動物の行動や生活を見せる「行動展示」を取り入れたことで人気を集め、2006年度の年間入園者数は304万人と上野動物園の350万人に迫る数字を記録し、見事に復活しています。
本作は、この劇的なサクセスストーリーを、実在の人物をモデルに映画化したものです。
実際に旭山動物園で撮影したという、動物たちのリアルな姿も魅力的ですね。
物語は、旭山動物園の入場者数が伸び悩み廃園間近に追い込まれているところから始まります。
滝沢園長(西田敏行)をはじめとする職員たちは、動物園を立て直すために日々奔走し、市の担当者にも掛け合っていきますが、担当者の反応はイマイチです。
それでも職員たちはめげることなく、真冬に行動が活発になる動物の姿を見せたり、動物の特徴を飼育係が自ら入園者に説明したりと、あの手この手のアイディアを練っていきます。
何が何でも動物園を存続させようとする情熱が素晴らしいのです。
その情熱はやがて、動物のダイナミックな動きを見せる「行動展示」へと結び付いていきます。
出来ない理由を考える前に、出来る方法を探すことの大切さが分かってきますね。
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「燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY」
「マルちゃん」の東洋水産(劇中では東輝水産)が海外進出を果たした際の出来事をベースにした作品です。
本作では、自社のカップラーメンを流通させるべく、アメリカで奮闘する日本のサラリーマンの姿を描いています。
物語は、アメリカに進出した東輝水産が安価な韓国製品に押され売上が伸び悩んでいるところから始まります。
現地法人の立て直しのためにやってきた主人公の川森(中井貴一)は、現地のメンバーとの対立に悩みつつも、品質とコストを両立させたカップラーメンを開発するために奔走していきます。
原料の仕入れ先との交渉に乗り込んだり、アメリカ人の嗜好に合う味を開発したりと、奮闘を続けます。
新商品が市場で評価され、ようやく事業が軌道に乗ったと思えば、部下に裏切られ会社乗っ取りの謀略に巻き込まれるなど、息つく暇がありません。
この通り、一難去ってまた一難という展開が続くので、観ている方にも思わず力が入ります。
劇中で描かれるアメリカでの経済活動は、まるで戦争のようであり、日本型経営に慣れ切ったサラリーマンは、大きな違和感を感じるでしょう。
その環境でも「いい商品を作ろう」と努力を続ける主人公の姿には、とても勇気づけられます。
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まとめ
この記事では、実話を元にした邦画の中から、5つのビジネス映画を紹介していきました。
逆境でも決して諦めない主人公たちの姿には、強く心を打たれます。
社畜サラリーマンが全てを真似するのは無理だとしても、そのマインドだけは持っていたいですね。
- 「陽はまた昇る」
- 「不撓不屈」
- 「奇跡のリンゴ」
- 「旭山動物園物語」
- 「燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY」
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