“みんなやってる”は正しい?|「同調圧力」と向き合う方法が分かる本3冊

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「みんなもやってるだろ?」「みんなと同じことをしろ!」「みんなに合わせろ!」

このような職場での同調圧力を感じて、何となくやりにくいと思っている方いませんか?

このようなプレッシャーを感じ続けていれば、精神的なストレスにも繋がってきます。

そこでこの記事では、同調圧力の正体とは何か、どうすればもっと楽に生きられるのか、そのことのヒントになる3冊の本を紹介していきます。

目次

同調圧力とは何か

「同調圧力」とは、少数意見を持つ人に対して、周囲の多数意見を持つ人に合わせて同じようことをするよう、暗黙のうちに強制することです。

日本の職場では、上司が部下を説得するときに、その根拠を論理的に説明出来ない場合は、「みんなやってるから」というマジックワードを使います。

いくら論理的な反論をしたとしても、このマジックワードが出たら、部下は従うしかなくなるのです。

職場では、暗黙のうちに、みんなと同じように振る舞うことが求められます。

みんなと同じことをしないと、仲間外れにされるのです。

仲間外れにされるのは怖いことだ、だから言うとおりにしろ、そうやって脅かして人を動かすために、上司は「みんなやってるから」というマジックワードを使うのです。

このような同調圧力が、職場の中での息苦しさにつながっているのでしょう。

「同調圧力」と向き合う方法が分かる本 3冊

同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』 鴻上尚史 佐藤直樹

同調圧力の正体とは何か、どうして日本社会は息苦しいのか、その理由を、本書では「世間学」の観点から解き明かしています。

日本特有の「世間」とは、ムラ社会のように、内部に序列構造があり、秩序が保たれ、排他的・閉鎖的な性格を持つ組織・集団です。

「世間」には、「お返し」や「身分制」、「人間平等主義」などの様々なルールが存在し、その中に濃密な人間関係を形作っています。

そのために、同調圧力という権力的な関係が生まれるのです。

本書では、日本社会における同調圧力の事例として、自粛警察や荒れるネット社会、犯罪加害者家族へのバッシングなどを取り上げ、同調圧力の正体を解明していきます。

読み進めていくうちに、同調圧力との付き合い方が分かってきます。

そしてまた本書では、同調圧力を生み出す世間の風通しを良くする方法も提案しており、日本の職場の息苦しさを解消していく方法も分かるようになっています。

『同調圧力をサラリとかわす方法』大嶋信頼

9万人超の臨床経験を持つ心理カウンセラーの著者が、しんどい「同調圧力」世界を、戦うことなく抜け出す方法を伝えています。

自分がどれだけ同調圧力にかけられやすいか、30の質問から導き出すチェックテストもついています。

著者は、同調圧力のメカニズムについて、個人の心理的な側面から分析しています。

例えば、他者に同調圧力を押し付ける人は、その人自身もまた同調圧力に流されやすいと分析しています。

他者に過剰な信頼を抱くから、こうあるべしと同調圧力を押し付けるし、また、他者の感情に配慮しすぎるから、同調圧力に流されてしまうのです。

そこで著者は、自分の気持ちだけに注目することを提唱しています。

この辺りは、アドラー心理学の、自分の課題に集中するという考え方にも通じるところです。

どうすれば自分の気持ちにだけ注目することができるのか?

そのための心のあり方、具体的な方法について、著者は、心理カウンセラーとしての視点から解説をしていきます。

読み終えた後には、同調圧力をかわしていく方法が見えてきて、気持ちもラクになってきます。

『同調圧力の正体』太田肇

著者は同志社大学政策学部教授であり、「個人を尊重する組織」を専門に研究しています。

ライフワークは、「組織が苦手な人で受け入れられ、自由に能力や個性を発揮できるような組織や社会をつくること」です。

著者は、今の日本にはどのような同調圧力が働いているのか、コロナ禍における事例など、数々の具体例を挙げながら考察しています。

そして同調圧力が働く背景には、学校や職場といった組織が共同体化してしまうという、日本的な特徴があると主張します。

なぜ組織が共同体化するのか、その3つの要因として、「閉鎖性」「同質性」「個人の未分化」を取り上げて議論を進めていきます。

どうすれば同調圧力を弱めることが出来るか、そのカギは組織の人員の流動性・多様性のあると主張します。

本書では、同調圧力が生まれ作用するメカニズムをデータなども挙げながら詳細に論じており、

同調圧力を弱め、よりよい組織にしていくにはどうすればよいか、その知恵を手に入れることが出来ます。

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まとめ

この記事では、同調圧力と向き合う方法が分かる本を紹介していきました。

今回紹介した本を読むことで、同調圧力の正体が分かり、もっと楽に生きるためのヒントが掴めるでしょう。

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