実話を元にした「リーダーのあり方」を考える映画 5選(洋画編)

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自然災害や大規模事故などの未曽有の危機が発生した場合には、想定外の事態が数多く起こります。

そういった有事の際に、リーダーは人の命に影響を及ぼす判断を迫られることになります。

冷静に状況を見極め、自分がやるべきと判断したことを、組織の力を使ってやり抜くことが求められるのです。

こうしたリーダーの能力は、平常時の仕事でも大いに役立つものです。

そこでこの記事では、実話をベースにした洋画の中から、「リーダーのあり方」を考えるきっかけとなる5つの作品を紹介していきます。

この記事で紹介する作品
  • 「チリ33人 希望の軌跡」
  • 「ハドソン川の奇跡」
  • 「キャプテン・フィリップス」
  • 「オンリー・ザ・ブレイブ」
  • 「バーニング・オーシャン」
目次

実話を元にした「リーダーの在り方」を考える映画 5選(洋画編)

「チリ33人 希望の軌跡」

本作は、2010年に発生した「コピアポ鉱山落盤事故」の実話をベースに、地下700mの最下層部に閉じ込められた33人の作業員が生き延びるために奮闘する姿と、それを救うために奔走する人々の姿を描いた映画です。

コピアポ鉱山落盤事故は、日本でも連日のように報道されていたので、今も覚えている方も多いのではないでしょうか。

本作の見どころは、アントニオ・バンデラス扮する作業員のリーダー・マリオのリーダーシップです。

マリオは、生還を絶望視してパニックを起こしたメンバーに対し、俺たちは出られる!俺がそう信じると決めたんだから出られるんだ!と鼓舞して、気持ちが折れることを防いでいます。

さらに、3日分しかない食料を公平に分配して2週間以上も粘っています。

マリオの言動から、「何が何でも生きて帰る!」という強い意志を感じます。

このリーダーシップと、それに応えたメンバーの気持ちがあったから、全員生還という結果に繋がったのでしょう。

人は極限の状況に置かれた時に、その本性を現します。

普段から部下を怒鳴りつけているような上司がこうした状況に置かれたら、そのチームはたちまち全滅してしまうのではないでしょうか。

そんな上司にも見てもらいたい作品ですね。

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「ハドソン川の奇跡」

本作は、2009年に起こったUSエアウェイズ1549便不時着水事故、通称「ハドソン川の奇跡」の実話を題材にした作品です。

本作ではリアルさを徹底的に追及し、撮影用に本物のエアバスの機体を購入しており、事故当時の様子を再現したドラマとしても見ごたえがあります。

そこから伝わってくるのは、1549便のサリー機長の素晴らしいリーダーシップです。

離陸直後のバードストライクにより1549便は両エンジンが停止し、推力を失ってしまいますが、サリー機長は冷静に飛行可能距離を見極め、ハドソン川への着水を決断します。

乗客を落ち着かせた客室乗務員や、指示を守った乗客の行動、着水後すぐに駆けつけた遊覧船など、関わった人たちのチームワークも見事です。

このように、冷静な判断力と、チームの力を信じるというリーダーシップがあったからこそ、乗員乗客に一人の死者も出すことなく全員が救出されるという奇跡に繋がったのでしょう。

職場においても、忙しい時こそ冷静に仕事を進めることが大切だということが分かりますね。

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「キャプテン・フィリップス」

本作は、2009年にソマリア沿岸で発生した「マークス・アラバマ号乗っ取り事件」を題材にした映画です。

この事件でソマリア海賊の人質になりながらも奇跡的に生還を果たしたリチャード・フィリップス船長の回顧録を、全編の75%に及ぶ海上ロケにより映像化しており、事件当時の緊張感がありありと伝わってきます。

本作の見どころは、トム・ハンクス扮するフィリップス船長のリーダーシップです。

フィリップス船長にはアラバマ号と船員を守るという責任があり、そのためにできることは何でもやっています。

海賊のボートが近づいてきてもパニックを起こすことなく、米軍機の応援があるという嘘の無線を流したり、放水を行うなどして、海賊のボートを追い払おうとします。

海賊がアラバマ号に乗り込んできても、部下を機関室に隠して自分はブリッジに残り、海賊たちに銃を突き付けられながらも粘り強く交渉を続けていきます。

海賊たちを前に「自分がこの船の責任者である」という姿勢を貫き、部下を守るために自らが人質になるのです。

人の上に立つ人間はどうあるべきかが、フィリップス船長の姿勢から伝わってきますね。

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「オンリー・ザ・ブレイブ」

本作は、2013年にアリゾナ州で発生した巨大山火事「ヤーネルヒル火災」に立ち向かった消防チーム「グラニット・マウンテン・ホットショット」の実話をベースにした作品です。

アメリカで頻繁に発生する巨大な山火事の様子や、それに立ち向かう消防チームの仕事ぶりがよく分かるようになっています。

特に、山火事のルートを予想して先回りし、ルート上の木を燃やして無くしてしまうことで延焼を食い止めるという消火方法は、日本人にとっては新鮮に映るのではないでしょうか。

本作では、消防チームを率いるエリック隊長のリーダーシップが見どころの一つです。

部下たちの苦労に報いるために、消防チームを正式な資格である「ホットショット」に昇格させるために奔走し、チームを成功に導こうとします。

また、ドラッグ中毒だったというダメ人間も採用して、本人に立ち直るチャンスを与えています。

(このダメ人間が成長していく姿も、スポ根ドラマのような胸アツの展開なのです。)

そしてなんといっても、夢を語る姿のカッコよさです。

山火事の延焼を防ぐために人為的に木を燃やし、谷底に燃え落ちる木を見つめながらこれ以上に痺れる仕事なんてないと部下たちに語るのです。

自分もこんな仕事をしてみたいと、憧れるシーンですね。

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「バーニング・オーシャン」

2010年にメキシコ湾で発生した、石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」の爆発事故を題材にした映画です。

甘い判断で大惨事を引き越した上層部と、それに振り回される現場の人間の姿が描かれており、サラリーマンならとても身につまされる思いになります。

本作では、石油掘削施設で爆発事故が起こるまでのプロセスをじっくりと描いています。

石油掘削施設では、掘削作業の開始に向けて作業員たちが準備を進めていたのですが、親会社の管理職はとにかく利益を重視しており、作業期間の遅れを取り戻すために重要なテストを省略してしまいます。

さらに、その後に行った別のテストでも、検出された異常値を都合よく解釈して掘削作業の開始を指示します。

その結果、噴出した天然ガスが石油掘削施設のエンジンに引火し、大爆発を起こします。

そしてこの結果をもたらした張本人は、すぐにボートで脱出してしまいます。

それに対して、現場のリーダーは、被害を最小限に食い止め、残された作業員を助けようと炎の中で必死に奮闘していきます。

このように、責任を取ろうとしない上層部と、最後まで責任を果たそうとする現場の人間という、二つのリーダーの対比が見事に描かれており、サラリーマンにも味わい深い作品となっています。

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まとめ

この記事では、実話をベースにした「リーダーのあり方」を考える映画を紹介していきました。

危機発生時に求められるリーダーの能力は、平常時にも活かせるものばかりです。

今回紹介した作品を見ることで、職場におけるリーダーシップを考えるきっかけにもなるでしょう。

  • 「チリ33人 希望の軌跡」
  • 「ハドソン川の奇跡」
  • 「キャプテン・フィリップス」
  • 「オンリー・ザ・ブレイブ」
  • 「バーニング・オーシャン」

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